ごはんで解決!⑩ ~よく噛んで食べる事で、みるみる元氣になる理由~ 2020年10月20日

「ごはん」をしっかり食べましょう!

私がかねてから皆さんにお伝えしている事です。

そして、ただしっかり食べるのではなく、よく噛んでしっかり食べることをおススメしています。

でもその理由がわからなければ、意識して食べ方を変えようとは思いませんよね?

そこで、今回は、よく噛んで食べるとなぜいいのか?少しお話しします。

 

まず、噛むことで私たちの身体の様々な部位が刺激されます。

例えば「脳」。

脳が刺激されると、自律神経とホルモンのバランスが整い、集中力のUPにつながったり、認知症やうつ病の予防に役立つことが近年わかってきています。

またよく噛むと唾液の分泌が促されるのですが、この唾液の作用によって虫歯や口臭予防につながるだけでなく、新陳代謝が活発になり、肌もきれいになります。

しかも、よく噛むことで顔の筋肉も使われるので、小顔に引締まる、ほうれい線が目立たなくなる、二重あごが消える、首のしわが減るなど、女性にとっては特に嬉しい変化も多く見られます。

他にも、噛むことで胃が食べ物の消化をし易くなりますし、胃がしっかり活動すると代謝のよい身体になります。

消化の負担が減ると、腸の負担も軽減し腸内環境が整ったり、排泄がスムーズになったりもします。

このように時間をかけてしっかり噛んで食べることで、全身の調子がみるみる良くなるのは、老若男女問わず言える事です。

 

そして、この「よく噛んで食べる」習慣を身につける為に、実は「ごはん」はうってつけの食べ物です。

例えばパスタや麺類は、しっかり噛もうと思ってもなかなか噛む回数を増やすことができません。

パンもフランスパンなどしっかり噛まないと食べにくいものもありますが最近流行りのふわふわの生食パンをはじめ多くのパンが、噛まずに食べられるものです。

だからこそ、忙しい朝や時間のないランチタイムに好んで選択する方が多いのかもしれませんね。

その点、ごはんはしっかり噛むことができます。

もちろん、やわらかめに炊いたごはんや、お茶漬け、カレーなどは、ついつい噛まずに飲み込めてしまう場合もありますが、

麺類やパンに比べるとたとえ無意識であっても噛む回数はごはんに軍配が上がるはずです。

私が皆さんに「ごはん」をおススメするのは、あまり意識しなくても比較的よく噛んで食べることができるからです。

これは、ごはんが「粒食」だからです。

「粒食」とは、穀類を挽かずにそのままの形で食べることをいいます。

私たちは「粒」などの食感があるものは無意識に噛む習性があります。

例えば・・・普段やわらかいごはんが好きな方は、少し固めに炊く事で噛む回数を増やすことができますし、

普段から硬めのごはんが好きな方は、美味しいご飯に少し雑穀を加えるだけで食感が変わり意識せずに、噛む回数を増やすこともできます。

つまりごはんをしっかり食べる事で、噛む回数も増え身体にとっては消化吸収の負担が減り嬉しい変化が表れやすくなるのです。

ちなみに、ごはんはごはんでも、炊き込みご飯やチャーハンなど味がついてしまうと、私たちはあまり噛まなくなります。

味がダイレクトにわかるものは、噛んで味を確かめる・・・という指令が脳に届きにくいためすぐに飲み込むことが出来てしまうからです。

繰り返しになりますが、私が「ごはん食」をおススメしているのは、ごはんが無意識に噛む回数を増やしてくれる食べ物だからです。

噛む回数を数えながら食べる食事は味気なくないですか?だとしたら、無意識に噛んで食べることができる「ごはん」を主にしっかり食べてみてはいかがでしょう。

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事 一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。 これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。 20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。 著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。