ごはんで解決! ~お米をもっと自由に楽しむ 2023年02月01日

松の内もあけ、まだまだ寒い日が続いていますが、暦の上ではもうすぐ春。スーパーなどでは、「恵方巻」の予約案内が張り出されています。「恵方巻」が誕生したのは、江戸時代から明治時代にかけてと言われています。諸説ありますが、大阪の商人によって節分の日のお祝いや商売繁盛を祈り、「ふと巻きずし」を食べたのは始まりだとか・・・。そんな風習も、今では全国に広がり、あちらこちらで案内をみるようになりました。時代の流れと共に変わる事って案外多いですよね。

平成5年の米騒動・・・知っていますか?

さて、突然ですが「平成5年の米騒動」って、ご存じですか?

今からさかのぼる事30年前。記録的な冷夏により、深刻なコメ不足に直面し、お米の価格も高騰したことから、日本政府が外国から米の緊急輸入をすすめました。その際、輸入された多くのお米がタイ米(インディカ米)です。そもそも食文化の違う国のお米。私たち日本人にとってタイ米は、甘味や粘り気が足りずパサパサした印象だったと思います。しかし、今では様々な品種のタイ米がその国の食文化と共に日本でも定着し、最近では最高級品種まで日本で楽しめます。実は、コラムの読者の方から、お米を中心に食べるなら「ジャスミンライス」でも良いですか?という質問をいただきました。一言で「お米」と言っても、日本で手に入るお米は、今では日本米だけじゃありませんよね。そこで今回から3回シリーズで、「ジャスミンライス」について書こうと思います。多様化の時代に合わせ、日本米に関わらず、お米をもっと自由に楽しんでもらえたら嬉しいです。

さて、「ジャスミンライス」とは、細長い形状をした長粒種のタイ米の一種です。タイ語では、「カオ・ホーム・マリ」と呼ばれています。カオは「お米」、ホームは「よい香り」、マリは「ジャスミン」という意味があります。華やかな甘い香りがするお米で、甘味が強くパラパラとした食感です。香りに特徴がある事から「香り米」とも呼ばれています。タイ米は、インディカ米とも呼ばれ、お米の品種の種類を表す総称です。そして、ジャスミンライスは、このタイ米の中でも最高級と言われ、味や粘り、香りなどが優れた最上級のお米とされています。色々なタイ米を食べましたが、先日食べたロイヤルアンブレラのジャスミンライスはパサつきもなく、日本のお米に近く、とても美味しかったです。ただ、独特の香りがするので、私がいつもおススメしているお味噌汁と合うかどうかは現在、色々と試しているところです。次回は、ジャスミンライスと日本米の違いに触れながら、ジャスミンライスを楽しむコツをお伝えします。

 

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。