ごはんで解決! ~ハレの日ごはんのお正月、お酒を楽しむために・・・ 2022年12月27日

新型コロナウィルスが国内で発生してから、行動制限のない初めての年末年始。今年は寒気の影響で、お困りの方もいらっしゃいますが、久しぶりにお正月らしいお正月を迎えられる方も多いと思います。2022年11月のコラムで「日常食」と「非日常食」の考え方のお話をしました。お正月は、まさに「非日常食」ハレの日ごはんです。食事をとる時間も、いつもより自由度が高く、お酒を楽しまれる方も多いと思います。そこで今回は、お酒の話を少ししたいと思います。

 

「お酒=太る」ではない

 

「お酒=太る」と思われている方も多いと思いますが、お酒では太りません。もし、太るとしたら、それはお酒ではなく、おつまみや食べものが大きなが原因です。さらに、お酒の席では、「ごはんは太るから食べない」という方が多くいらっしゃいますが、むしろ「ごはん」はきちんと食べた方が体への負担は少なく、良いことが実は多いのです。アルコールを分解処理する役割のある肝臓は、とてもエネルギーを消費する臓器です。エネルギー不足では、肝臓の機能がうまく働かない為、カロリーが必要です。しかし、残念ながらアルコールでとったカロリーは、そこには使えません。きちんと食事をして、食べもののカロリーで肝臓を動かす必要があります。

肝臓を効率よく動かすために必要なエネルギーが炭水化物です。炭水化物が少ないと肝臓機能の働きが悪くなりやすいため、ごはんを食べずに飲む人は、注意が必要です。ですから、上手にごはんを活用しながら、おかず過多にならないようにお酒を楽しめるという事がありません。とはいえ、そこはハレの日の三が日!美味しいおかずが並び、色々と食べたくなりますよね。そんな時は、朝ごはんだけでも、「ごはんとお味噌汁」のシンプルな食事を・・・もしくは、宴会の予定によっては、夜ごはんだけでも「ごはんとお味噌汁」でもいいかもしれませんね。

もちろん、お正月のハレの日ごはんを思いっきり堪能し、その後、胃腸を整えるために「日常食」である「ごはんとお味噌汁」を中心の食事を続けるのも良いと思います。

そういえば、毎年、人日の節句に食べる「七草がゆ」。今も昔も、お正月のハレの日で疲れた胃腸を労わるのは変わりません。体の事は、食べもので・・・まさに医食同源ですよね。その中心に、私たち日本人には、私たちの体調にあった「お米」があります。

どうぞ、2023年も健やかに過ごせるよう、「ごはん」を味方にしてみましょう。

recommend管理人プロフィール

  • 埼玉県出身。お魚屋からお米業界に転身してはや約15年。 お米の全てを知り尽くす魚を捌ける営業マン。 娘たちが朝ごはんにパンを求めても、食卓から絶対ご飯を外すことはなく、ご飯を愛してやまない。 当サイト管理人として日本の米文化の繁栄と、埼玉西武ライオンズのリーグ優勝を心から願っている。 好きな品種はひとめぼれ。