ごはんで解決! ~乳製品が大好きな人ほど・・・主食はパンよりごはんにしてみる 2022年09月01日

早いもので9月です。まだまだ蒸し暑い日は続きますが、空の雲を見上げると確実の秋の気配を感じます。暑い日が続き食欲が戻らない方も多いでしょう。前回、食欲がない日ほど、「おかず」を減らして「ごはん」を食べましょう・・・と書きましたが、「味の濃いおかずの方が食べやすい」との意見も多くいただきました。確かに、食欲がない日ほど、味のしっかりしたものが食べやすいですよね。そこで、ごはんにキムチや野菜のお漬物など、おかずではなく「ごはんのお供」を活用するのもおススメですので、試してみてくださいね。

 

さて、今月は「主食」についてお話ししたいと思っています。私は皆さんに「ごはん」を中心とした食生活をおススメしていますが、それには色々な理由があります。

「ごはんは太る」というイメージをお持ちの方が、まだまだ多いですよね。同じ炭水化物なら、「ごはんは太るからパンの方が良い」と思っている方もいらっしゃいます。でも、実は逆で「パンの方が太りやすい」のです。「ごはん」はほとんどが炭水化物で、脂質の割合は全カロリーの2%しかありません。

一方、食パンの脂質は15%。つまり、ごはんと食パンでは、脂質の比率が約8倍も違います。バターやマーガリンなどをつけると、さらに脂質の割合が高くなります。塗る量にもよりますが、10%くらいアップして25%くらいになるイメージでしょうか。仮に、同じおかずを食べるとして、主食を「ごはん」にするか「食パン」にするかでは、摂取する脂質の割合が、だいぶ異なります。

さらにパンの場合、おかずも脂質が多めの傾向になるため、食事全体で脂質の割合がかなり増えます。それだけ太りやすくなるという事です。

特に乳製品が好きな方は、乳製品に含まれる脂質もあります。ヨーグルトは味がさっぱりしていますが、脂質の割合は全カロリーの40%程度になるものが多いですし、カフェオレやミルクティーなども、牛乳を使用するため脂質の割合が高くなりがちです。乳製品を便秘改善や乳酸菌の為にお守りのように摂取している方は、ご自身が思っている以上に脂質を多く摂っている場合があります。そこで主食を「パン」から「ごはん」に変えると脂質の割合が変わり、カロリーの内訳のバランスが整いやすくなります。

太りにくい食事のカロリーバランスは、炭水化物が55~60%程度、たんぱく質が20%程度、脂質を25%以下に抑える事です。乳製品が大好きでやめられないのであれば、主食を「パン」から「ごはん」に代えてみましょう。主食(ごはん)をしっかり食べる食生活は、計算しなくてもカロリーバランスを自然に整えてくれる救世主ですよ。

recommend管理人プロフィール

  • 埼玉県出身。お魚屋からお米業界に転身してはや約15年。 お米の全てを知り尽くす魚を捌ける営業マン。 娘たちが朝ごはんにパンを求めても、食卓から絶対ご飯を外すことはなく、ご飯を愛してやまない。 当サイト管理人として日本の米文化の繁栄と、埼玉西武ライオンズのリーグ優勝を心から願っている。 好きな品種はひとめぼれ。