ごはんで解決! ~食を変えれば、身体も心も変わる 2022年03月01日

前回、思い描く未来の為に改めて「ごはんを味方にする」ことをおススメしました。また、このコラムを通して、様々な不調は「ごはん」で解決できる・・・というお話をしてきましたので、最近、私の周りでは、「お米ダイエット」「お米生活」を実践して下さる方が急増しています。

それでも、「糖質制限」「ローカロリー」志向も根強く、「食べたら太る」と思っている方も多いと思います。

そこで、今回は改めて「食を変えれば、身体も心も変わる」事をお話ししたいと思います。1人の人間は、約60兆個の細胞で構成されていると言われています(諸説あり)。肌も髪も臓器も神経も、全て細胞からできていて、細胞は毎日、新陳代謝によってどんどん作り変えられています。つまり、食べものは一つ一つの細胞を作る材料。食べ物の質が自分自身の質になります。生きている限り細胞は作り続けられるため、何歳になっても「いま」食べているものに、私たちの身体は影響されるのです。

また、細胞を作り変えるエネルギーも、食べたものから作られます。新陳代謝がわるくなったからと、食べる量を減らしては、材料もエネルギーも不足し、新陳代謝がより悪くなってしまいます。

そこで、私がオススメしているのが「お米生活」です。脂質が少なく体内でエネルギーに変わり易いお米をしっかり食べることで、身体の機能を活性化させます。

また、私の経験上、「お米生活」に変えると、実は身体よりメンタル面の方が早く変化を感じる傾向があります。身体は細胞の入れ替わりに時間がかかりますが、メンタル面には食事を始めた翌日から「疲れにくくなった」「やる気が出た」「イライラしなくなった」「すっきり眠れた」などといった変化を感じる方が多いです。その変化は、若い人ほど顕著で、私が幼稚園や保育園などの現場で、先生やお母さんたちに関わったケースだけでも、落ち着きがなかったり、集中力がなかった子どもが短時間で大きく改善したとういう報告がいくつもあります。

このような変化があるのは、心を司る神経伝達物質や脳細胞も食べものから作られているからです。つまり、心にとっても必要な栄養があるため、食べものはメンタル面にも影響を及ぼすのです。

何を食べるかによって、身体の老化のスピードも心の状態も変わってくるとしたら・・・。

 

おススメは、もちろんお米を中心にしっかり食べる食生活ですが、まずは、食べることに対する意識、食べ方、食べるタイミングを変えてみましょう。

小さな改善で、身体も心も確実に変わっていきますよ。

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。