栃木コシヒカリの選抜メンバー「とちほのか」 2016年06月15日

日本を代表する米の銘柄「コシヒカリ」。美味しいお米=「コシヒカリ」のイメージは少なからずあるだろう。代表的なコシヒカリの産地は新潟県であるが、おいしいコシヒカリの産地は新潟県のみにとどまらない。隠れた美味しいお米の産地は数たくさんある。

栃木県と言って思い出すのは、日光、那須などの観光地、餃子、いちご、かんぴょう、とちぎ和牛と言った食べ物であるが、国内で8番目の収穫量を誇る米の一大産地であることはあまり知られていない。栃木県は、鬼怒川、那珂川、渡良瀬川などの河川の水を有効に利用できたこと、きれいな湧水、地下水が豊富であったことから、古くから稲作が盛んであった。また農業用水として、那須野が原の開拓の基礎となった「那須疏水」、塩谷町の佐貫から水を取り真岡市まで流れる「市の堀用水」、江戸時代に農村の復興に力を尽くした二宮尊徳にゆかりが深い「穴川用水(真岡市、二宮町)」、などがあり、稲作繁栄の基礎があったのです。

栃木県産コシヒカリの中でも品質・食味・食感の厳しい基準をクリアしたものしか「とちほのか」とは名乗れないとのこと。なるほど、程よい粘りと甘みが口に広がり、それでいてしっかりとした弾力があり、ごはんだけでも食べられるほど。余ったごはんは塩おむすびにして海苔を巻いておいたが、翌朝食べると塩がごはんと海苔になじみ、硬くなるどころか冷めてもおいしく頂けた。 おいしいお米は、きれいな水と昼夜の寒暖差がもたらすと言われています。栃木県の中山間地はもちろんだが、平野部においても名物の雷と夕立によって夜温が下がり美味しいお米ができるのです。