西の魚沼 2017年08月17日

「新潟県魚沼産コシヒカリ」と聞けば日本最高級のお米と連想する方は多いと思います。その中、西日本で魚沼産コシヒカリ同等の評価を得ているお米があることを皆様ご存知でしょうか。そう、「出雲國 仁多米(にたまい)」です。
仁多米は知る人ぞ知る超良食味米ですが、聞き馴染のない方もいらっしゃるかと思います。ですので、仁多米を知る前に先ずは仁多米が作られている産地についてお話させて頂きます。
仁多米の故郷である島根県仁多郡奥出雲町は、中国山地の山間に抱かれています。稲作が行われている奥出雲の棚田は標高300m~500mにあり、その標高から稲作期間後半 (登熟期8月中旬 ~下旬)には昼夜の温度差が大きく、また町の面積の9割を占める山林からの岩清水と、森の養分を豊富に含んだ雪解け水が流れており、美味しいお米を作る条件が溢れている産地です。
また土壌へのこだわりも強く、奥出雲町では古来より行われてきた良質な堆肥による有機質豊な土作りを継承すべく、和牛完熟堆肥を製造する堆肥センターを建設し、町内全ての水田に完熟堆肥を散布できる体制を整えています。
(余談ですが、約1,300年前に編纂された出雲國風土記に「大国主命いわく、此の地の田好し・・・是は豊潤しき小国なり故仁多という」と、既に良質な米の産地として仁多地方が登場しています)
そして上記のような素晴らしい環境下で栽培されているコシヒカリの事を「仁多米」と呼びます。

次に仁多米の食味ついてお話させて頂きます。
仁多米はコシヒカリです。そしてコシヒカリの美味しさを最大限に表しているお米が仁多米です。
炊き上がりはふっくらつやつやですが、粒の周りはしっかり、中はもっちりとしていて噛み応えがあり、噛むほどに旨み・甘みがどんどん増していきます。
正に「ご飯が主役」という事を思い出させてくれるお米です。
冷めても美味しく、お弁当などにもピッタリです。
また仁多米は、平成28年2月に米・食味分析鑑定コンクール国際大会総合部門5年連続「金賞」受賞により、「ゴールドプレミアムライスAAA」と認定、最高名誉団体として表彰を受けました。福島県天栄村、群馬県川場村に次ぐ西日本初の認定でして、西日本を代表する超良食味米として地位を確立しております。

最近は新品種の発表が相次いでおり、どれが本当に美味しいお米なのか見分けづらくなっているかと思います。
そのような中だからこそ、一度仁多米を召し上がってみてください。
きっとお米の本当の美味しさに気付き、お米にこだわる貴方にピッタリの逸品となるはずです。
「出雲國 仁多米」、是非ご賞味ください。