近江のこだわり米「みずかがみ」 2017年09月12日

琵琶湖で有名な滋賀県は豊かな水資源と周囲の山林に育まれた肥沃な土壌を有しており、かつては「近江を制する者は天下を制す」とも評される陸上交通の要でもある。日本三大商人の一つ・近江商人らを輩出したことでも知られており、この豊かな自然と三方よしの精神が生んだ近江のこだわり米「みずかがみ」を紹介したい。

「みずかがみ」の名前は歴史的文献の「水鏡」由来ではなく、一般募集をかけ応募された中から選ばれた。最終決定者は県知事であり、同時に選ばれたキャッチフレーズは「ゆたかな水に かがやく実り」。略すと「水かが実」である。美しく輝く琵琶湖、その鏡のような静謐な湖面をイメージさせることから選ばれたという。上部に掲示した統一パッケージにもそのこだわりイメージが反映されており、青を基調とした中に白い米の花が舞う。白の舞は水面に映るきらめきを表し、中央に位置する大きめのロゴを基点に「鏡」のような対称配置となっている

クリーンなイメージを想起させるこのお米は、滋賀県認証「環境こだわり農産物」の認証を受けている。
この認証は
①農薬・化学肥料を通常使用量の半分以下にする。
②泥水をそのまま流さない等びわ湖をはじめ周辺の環境にやさしい技術で栽培する。
③どのように栽培したかを記録する。
等の基準によりジャッジされている。

土壌だけではなく、品種へのこだわりもある。コシヒカリやヒノヒカリ、ひとめぼれ等の馴染みある品種を掛け合わせており、その良い性質を受け継いでいる。ほどより粘りとしっかりした甘みがあり、冷めてもおいしい為おむすびや弁当などに向いている。炊き上がりは白く、粒感を楽しめる。

豊かな環境をそのままに、しっかりと管理した安全安心なものを食べてもらうというこのコンせプトは、まさしく三方よしの精神であり、ぜひご賞味いただきたい。