新潟県産の万能品種 2017年02月01日
新潟といえば、誰もが知っているコシヒカリが有名ですが、ゆきん子舞は、2004年に命名・2008年に品種登録・2015年に奨励品種(各都道府県主力品種として普及奨励する品種)とされた、新潟生まれの新品種として注目を集めつつあるお米です。
命名の由来として、雪のように美しく、透明感のあるお米をイメージして名づけられたと言われています。
上記の通り、新潟は元来、コシヒカリの作付一辺倒であり、量販店などの市販用の袋売りではメジャーなアイテムですが、高価格帯であることから、商品設計の厳しいレストランや弁当などの業務用米では使いたくても使えない声が上がっているのが現状です。この業務用米については、お米を家庭で炊く核家族が減り、家で調理をしない単身世帯が増えている環境下では、需要が伸びております。ついては、この環境下で今後活躍が期待されるのが、ゆきん子舞と言われています。ゆきん子舞の特徴としては、収穫時期がコシヒカリよりやや早い早生(ワセ)品種であり、生産する側からすると作期が分散でき、生産コストメリットにつながると期待されています。実際に価格帯についても、業務用米として人気・使用実績のある、北海道きらら397・青森まっしぐら・栃木あさひの夢と同等のコストメリットがあります。
また、業務用米・業務用米と言うと、美味しくなさそうなイメージもありますが、命名由来の通り、外観は本当に雪のように白く、かつ、粒はしっかりしており、あっさりした上品な品位であり、さすがは日本一のコメ処新潟県が育種したお米であると言えます。おかずを引き立たせるあっさりとした品位であるため、濃い味の料理や肉系の料理に適したり、粒がしっかりしているため、炒飯や汁掛けの丼メニューにも適しているとも思います。業務用米、そして、市販用でも十分通用する、新潟の新品種である、ゆきん子舞を是非一度ご賞味してはいかがでしょうか。