ごはんで解決!⑪ ~噛むのに最適!でも・・・たとえ噛まなくても「ごはん」だと良い理由~ 2020年10月20日

前回、噛むことで起こる様々なカラダへの良い変化についてお話ししました。

「噛んで食べないともったいない」と思っていただけたら、とても嬉しいです。

とはいえ、長い年月をかけて当たり前になってしまっている癖は、なかなか直しにくいものです。

よく噛むための工夫としてしばしば耳にするのは、

「1口30回数えてから飲み込みましょう」とか「もしもしかめさんを頭の中で歌いながら噛んでみましょう」とか・・・

いづれも「噛む回数」を意識しましょうというもの。

でも、楽しいお食事の最中に数を数えながら食べるのは、味気ないし楽しくないですよね。

そこで、私がオススメしているのは、「形あるものをしっかり食べましょう」という事です。

 

繰り返しになりますが、食事をとるうえでとても重要なのはしっかり噛むことです。

噛むことで脳に刺激が生まれ、「味わった」「食べている」と脳が認識することで食べすぎを防げますし、唾液が分泌されて栄養を取り込むことができます。

この唾液は「噛むこと」で分泌されます。

つまり、噛まないと唾液が出にくくなりますし、ビタミンやミネラルの吸収率が悪くなってしまいもったいない事になります。

また、噛むことは顔の筋トレでもあり、顔の引き締めにもつながる行為です。

栄養素だけを考えてサプリメントなどで効率的に栄養をとることよりも、ご自身の身体の機能をしっかり使い、身体の中から元氣をみなぎらせる方が重要です。

 

日ごろついつい食べすぎてしまう方や早食いの方は、まずは、噛まなくても食べられてしまう食べ物を選んでいないか・・・考えてみましょう。

たとえば、主食が麺類やパンだと、ごはんと比べて噛む回数は自然と減ってしまいます。

人間には、味を感じると飲み込むという反射(嚥下反射)があるため、

たとえ「ごはん」であっても、味のついた炊き込みご飯や丼ものはすぐに飲み込んでしまいます。

他にも、朝食をスムージーやヨーグルト、野菜ジュースなどで済ませていませんか?

これらは、食事としてとるのではなく、おやつ(捕食)として食べるのであれば問題はありません。

しかし流動食のような形状のものは、病気になったり身体が弱って固形物が受けつけられなくなったりした時にとるものなので、日常の食事としてはおススメできません。

また、最近は調理時間を短くするために、野菜などを細かくしたり、ピーラーで削いで調理したりすることも流行っています。

確かに調理時間は短くなりますが、火の通りが早く細かく薄い野菜は、噛まずに食べることが可能です。

そこで、私は回数を数えなくても、自然と噛む回数が増えるメニューをおススメしています。

主食は「ごはん」。味をつけずにおかずと組み合わせることがポイントです。

また、おかずはできれば、ゴロゴロと大きいままの野菜を食卓に。

煮っころがしなどが面倒な場合は、お味噌汁で十分です。

噛まないと飲み込めない大きさで調理することで、自然と噛む回数が増えます。

胃腸はほとんどが筋肉で出来ていて、食べものが入るとグイグイと動いて食べ物を消化し、腸に送り出します。

固形物を咀嚼して食べることが、胃腸の筋肉を鍛えることになりますし、老化しにくい身体をつくる為には、この胃腸機能を元氣に保つことが不可欠になります。

その為にもよく噛み、唾液をしっかりだす「ごはんとゴロゴロ野菜のお味噌汁」は最適です。

ただ、それでもどうしても噛むことが難しい方もいらっしゃいますよね。

そんな方にこそ、私はごはんを主食にすることをおススメします。

たとえば・・・麺類をごはん粒の大きさに噛んでから飲み込むって難しいですよね?

ごはんはたとえ噛まなくても、胃腸への負担が少ない食べ物です。

早食いで悩まれている方は、まずは主食をごはんに変えてみる・・・それだけで、胃のもたれなどが改善する方が多くいらっしゃいます。

そして、次に大き目の野菜などをおかずに取り入れるなど、胃腸に負担をかけずに徐々に噛む回数を増やしていく工夫もおススメです。

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。