ふくしまプライド。「天のつぶ」
日本でコメ処と言えば、新潟や東北地方を頭に思い浮かべる人がほとんどだと思います。
そんなコメ処の中の最南端に位置する、「福島県」のおコメを今回紹介いたします。
福島県は、全国で3番目に広い面積を誇り、雄大な自然と美味しい食べ物があふれる県です。
福島は、「会津」「中通り」「浜通り」と大きく3つのエリアで分かれています。
県西部にて新潟県に隣接する会津地区は、福島県でも代表的な「猪苗代湖」や「磐梯山」の麓に広がる地域です。また、会津藩士ゆかりの名所旧跡や歴史ある神社仏閣が点在しており、城下町特有の風情や当時と変わらぬ宿場町の雰囲気といった、幕末の一端に触れることもできます。ラーメンで有名な喜多方もこの地域に属しています。会津地域は、質の高い水に恵まれ昼夜の寒暖差もあることから、福島県でも屈指のコメ処となっております。
2つ目、県中央部の中通り地区は、奥羽山脈と阿武隈山地に挟まれ、四季を通じて楽しめる美しい自然を有する、果物の栽培が盛んなエリアです。日本三大桜と言われている「三春滝桜」も中通り地区にあります。
もう1つは、県東部太平洋に面し、雄大な景観を眺める浜通り地区です。現在は放射線や塩害の影響が残るエリアもまだありますが、震災復興へ着実に歩みを進めている地域です。
以上の3つのエリアからなる福島県ですが、コメの品質は良好で東北でも有数のコメ処と言われております。品種としては、「コシヒカリ」と「ひとめぼれ」がメインで、全国トップ10に入る産地となっています。その2銘柄に負けないようなおコメとして、福島県が15年もの歳月を費やし育成したのが、今回ご紹介する「天のつぶ」です。系譜としては、コシヒカリとひとめぼれの系統を受け継いでおります。
平成23年の秋にデビューして以来、年々食味も向上しており、人気が高まっている「天のつぶ」は、「穂が出るときに天に向かってまっすぐ伸びる力強さと天の恵みを受けて豊かに実る一粒一粒のおコメ」をイメージして命名されました。粒がしっかりとしていて、雑味の要素が少なくあっさりしており、噛むほどにおコメの本来の味の深みが強く感じられるおコメです。食感がしっかりしているのでカレーや丼物にも合いますし、冷めても美味しいのでおにぎりやお弁当、お寿司に使うのもオススメです。
また、粒の表面が比較的しっかりしていることから、弾力があり炊き崩れがしないことも魅力の1つで、お茶碗に盛ると粒がたっていて、まさに「天に向かって」います。
15年もの月日を経て誕生した「天のつぶ」。
生産者はもちろんのこと、福島県の想いもその一粒一粒に込められています。
ご興味ございましたら、是非、ご賞味ください。