岩手・オリジナルブランド「銀河のしずく」
岩手県出身で日本でも指折りの作家に宮沢賢治がいます。詩人であり童話作家である宮沢賢治は、没後にメモとして発見された『雨ニモマケズ』の他、「注文の多い料理店」や「セロ弾きのゴーシュ」など数々の名作を後世に残しています。幼い頃、私自身もいくつかの作品を読んで育ちましたが、宮沢賢治の名前を聞くと、彼の「やまなし」という作品を国語の授業で習ったことを大変懐かしく思います。
そんな宮沢賢治の代表作の1つ「銀河鉄道の夜」が名前のイメージとなったとされる、岩手のオリジナルブランド「銀河のしずく」を今回ご紹介したいと思います。
岩手県と言えば、奥州藤原氏の栄華を物語る歴史的建造物「平泉中尊寺金色堂」や特徴的な地形で知られる太平洋沿岸部の「リアス式海岸」、食べ物では「わんこそば」が有名ですが、東北屈指のおコメの産地でもあります。秋田県との県境には奥羽山脈、東側には併行して北上高地が連なっており、その間を北上川が南に流れています。北上川沿いの平野は東西を高い山々に挟まれている為、おコメの成長に良い影響を与える1日の寒暖の差が大きくなり、おコメを育てる環境としては非常に適しています。河川環境が良好で水が高品質であることも、おいしいおコメが育つ良いポイントと言えます。
今回ご紹介する「銀河のしずく」は、そんな恵まれた自然環境の中、誕生しました。炊き上がりもつやがあり、とても綺麗なおコメです。先日、私自身も久しぶりに食べましたが、程よい甘みがあり、食味もさっぱりしているので、料理の味を邪魔することなく、とてもおいしく食べられました。粒感・粘り・甘み・つや等バランスがとても良いおコメなので、あらゆる料理に向いている品種でもあります。
岩手県が10年の歳月をかけて生み出した「銀河のしずく」。
「参考品種」ながら、おコメの食味ランキングで最高評価の「特A」の評価をいただいた実績もあります。まだデビューしたてのブランド米なので知名度としては他の銘柄に劣る部分もありますが、食味は間違いなく良好で高品質なので名実ともにトップレベルになるまで、いちファンとしてこれからも食べていきたいと思っております。
ご興味ありましたら、是非1度ご賞味ください。