4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。 これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。 20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。 著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。
お酒とごはんのいい関係 ~お酒を上手に嗜むためのごはんの食べ方~ 2018年11月19日
「やっぱりお酒はやめた方がいいですか?」
と相談を受けることがあります。
一般的には、お酒は健康に悪い、というイメージですよね。
もちろん飲みすぎは良くありませんし、上手に楽しめばOKというのが私の考えです。
(妊娠授乳期や未成年などは飲むべきではありません)
お酒の健康への弊害が大きいのであればやめるべきですが、
悪いことばかりでもないからです。
逆に、飲むことが好きな方にとって、お酒をやめることがかえってストレスになってしまうのであれば、
やめることがマイナスになる可能性もあります。
実際に、高齢者の生活習慣の調査において、適度な飲酒習慣の方の健康度が高いという結果もあります。
元氣なお年寄りでお酒が好きな方は意外と多いのです。
お酒が体に良いか悪いか、を分けるのは、どんな飲み方をしているのか?ということです。
まず、何も食べずに飲むのはNG。
空腹で飲むのは胃腸の粘膜を荒らしてしまうため、食事(つまみ)と合わせて飲みましょう。
お酒は太ると思われがちですが、アルコールそのものよりも、砂糖やシロップなどを使っている甘いお酒の糖分の影響と、お酒と一緒に食べる食事のバランスの方が問題です。
最近の傾向として、お酒を飲む時はごはんを食べない方が増えています。
理由は、ごはんは太るから。でも、それは誤解です!
ごはんを食べずに、肉や魚のおかず、揚げ物などが多くなると、脂質とたんぱく質が増えてしまいます。
脂質とたんぱく質の多い食事は胃の滞在時間が長く消化に時間がかかるため、
寝ている間の胃腸の負担が大きくなります。
これによって胃もたれや消化不良による腸内環境悪化が起こりやすく、太りやすいと言えます。
また、肝臓がアルコールの分解作業をするためには、エネルギー源として炭水化物が必要です。
お酒を飲むとアイスやチョコレートなどの甘いものや、ラーメンなどの麺類が欲しくなることがありませんか?
これは、炭水化物を体が欲しがっている現象でもあるのです。
そこで、私は逆に
「お酒を飲んだシメに、ごはんとみそ汁を食べてみてください。」
とお勧めしています。
これにはほとんどの方が驚かれます。
「飲んだ後にごはんを食べて大丈夫ですか?太りませんか?」
と心配されます。
でも、ごはんの太りやすいというイメージは誤解ですから。
お米の特徴は、消化が良くて胃腸の負担が少ないことです。
シメにごはんとみそ汁を食べると、その前に食べたおかずをスムーズに押し出してくれて、翌朝の胃腸がスッキリと軽くなります。
寝る前に出ていたおなかも、スッと引っ込んでいると思います。
アルコール分解も助けてくれるので、肝機能が改善する傾向があります。
シメのごはんみそ汁、もちろん私自身も実行しています!
その方が、明らかに体調がよく、太りにくいからです。
これまでに多くの人にお勧めしていますが、
実行してくれた方は、「本当に良かった!」「これからは習慣にします!」と言われます。
お酒を健康的に楽しむ秘訣は、ごはんのため方にあります。
コツは2つ。
○みそ汁と一緒に摂ること。
○早食い禁止!
お茶漬けのように噛まずに流し込んでしまう食べ方は効果半減です。
良く噛んで食べることを心がけてください。
柏原 ゆきよ先生プロフィール
- 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事 一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士