4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。 これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。 20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。 著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。
ごはんで解決!⑦ ~STAY HOMEの今だからこそ、太りにくい食事を見直してみませんか~ 2020年04月30日
食事が、1日のリズムをもたらしてくれる・・・というお話を前回しました。
在宅勤務をされている方も増えている今だからこそ、「食事」で一日のリズムを作ることは、おススメです。
しかし、在宅で3食きちんと食べると太ってしまう・・と気にされている方も多いと聞きます。
そんな時こそ、「ごはん」をしっかり食べる食生活にシフトチェンジしてみたらいかがでしょう。
このコラムでは、「ごはん」の力をかねてからお話しています。
「ごはん」は脂質が非常に少ない食材です。
脂質が少ないからこそ、好きなおかずを組み合わせても、おかず中心に食べさえしなければ、脂質過多になることもなくバランスよく食べることができます。
ここでいう「バランスの良い」・・・とは、
カロリーを何からどれくらいとればいいか・・というカロリーの内訳バランスです。
カロリーの数値だけを気にしていると見落としがちですが、厚生労働省からは、日本人の理想的なカロリーの内訳バランスが指針として示されています。
それによると、ポイントは脂質からのカロリー摂取を25%以下に抑えること。
そして摂取するカロリーのうちタンパク質は約15%、残りは炭水化物から摂取することが、健康的なバランスであるとされています。
このバランスを計算などせず、誰でも自然に近づける究極の食事スタイルが「しっかりごはん+具だくさんお味噌汁」なのです。
さきほども少し触れましたが、ごはんに含まれる脂質は非常に少ないので、
食事の全体の量のうち6割をご飯にするだけで、おかずに揚げ物を食べたとしても脂質の割合をグーンと下げることができます。
しかし、揚げ物をメインにしてご飯を少なくする・・
もしくは食べないという選択肢を選ぶと、脂質の割合が非常に高い食事になってしまうのです。
また、太りたくない!と、ごはんを抜く方も多くいますが、
その場合、身体は本来身体の材料として使いたいタンパク質からエネルギーを作り出そうとします。
せっかく食べたタンパク質が代謝をあげるのに一役買う筋肉などに回らず、エネルギーに使われてしまうのは、非常にもったいないと思いませんか?
ですから、私はかねてから「しっかりごはん+具だくさんお味噌汁」をおススメしています。
ここでもう1つ、おかずになぜ「具だくさんお味噌汁」なのか?についても少しお話しておきますね。
3食ご自宅で、バランスのよい食事を作るのって、とても大変じゃないですか?
でも、お肉やお魚、お豆腐にお野菜もいれたお味噌汁だけで良いとしたら、作る手間も気分も、グーンとラクになりませんか?
そして、このお味噌汁に実は非常に大きな意味があります。
お米にも実はタンパク質が含まれていますが、ここに大豆由来のタンパク質が加わると、私たちが必要なタンパク質をほぼすべて摂取することができるからです。
非常に簡単に太りにくいカロリーバランスをとることができる食事スタイル、それが「しっかりごはん+具だくさんお味噌汁」です。
太りにくい食事をしたい方も、食事を作るのが、少し疲れてしまった方も、一度「しっかりごはん+具だくさんお味噌汁」を試してみてください。
その際は、しっかり噛むこともお忘れなく。決してお味噌汁でごはんを流し込まないでくださいね。
柏原 ゆきよ先生プロフィール
- 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事 一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士