ごはんで解決!⑧~外出自粛生活で太りたくないと食事を減らしても太ってしまった理由~ 2020年06月11日

前回、在宅勤務で3食ちゃんと食べると太るのではないかと不安・・という方には、

「ごはん」をしっかり食べる食生活にシフトチェンジしてみたらいかがでしょう・・・というお話をしました。

しかし、依然として「ごはんは太る」というイメージを持っている人が多く、

ごはん抜きの食事をし、それでも太るのが不安で食べる量自体を減らしている方も少なくないようです。

通勤生活に戻ると「久しぶりの通勤は疲れる、運動不足だったからなー」と体力の低下を理由にしがちですが、食事量を減らしたことも疲れやすさの原因の1つです。

疲れやすい、疲れがなかなか抜けない身体にしてしまうと、これからの暑い季節を元氣に乗り切れません。

元氣に毎日を過ごすためにも、私は炭水化物を抜かずにシッカリと食べることを提案しています。

そして、炭水化物の中でも特にごはんを積極的にとることをお薦めしているのは、

脂質のほとんど含まれていないごはんが、脂質過多の現代人にとって救世主になり得るからです。

では、パンならどうか・・・例えば食パンの脂質は約15%です。脂質が約2%のごはんと比べると脂質の比率は約8倍も違います。

さらにバターやマーガリンをつけると、塗る量にもよりますが、10%ぐらいアップして脂質の割合が25%くらいになるイメージでしょうか?

クロワッサンなどは、それだけで脂質が約45%~50%になります。もちろん、パンを食べてはいけない・・という事ではありません。

私もクロワッサンなど大好きですし食べます。でも、太りたくない・・という事であれば、ごはんをしっかり食べた方が太りにくいという事をお伝えしたいのです。

 

私たちは、おかずから脂質を主に摂取しています。ごはんを減らしておかずを増やすと、どうしても脂質が多くなってしまいます。

食事全体で脂質の摂取量の割合が増えると、それだけ太り易くなるのです。

 

在宅勤務が続く中、皆さん「ごはん」を中心にしっかり食べることは出来ましたか?

「ごはん」をしっかり食べていたけど太った・・・という方は、おかずが多い食事をしていませんでしたか?

また、しっかりよく噛んで食べていたか・・・も忘れではいけないポイントです。

ごはんをしっかり食べたと思っていても、丼ものやチャーハン、炊き込みごはんなど、ごはんそのものに味がついていると、噛む回数が減ってしまいます。

咀嚼回数が減ることは、消化吸収の妨げになるだけでなく、満足感も得られず食べすぎになる傾向があります。

 

食事を減らしても太ってしまった方は、是非、「しっかりごはん+具だくさんお味噌汁」を試してみてください。

もともと脂質の摂取が少なかった日本人は、脂質の消化が苦手な体質です。

脂質の多い食事は、消化に時間がかかってしまうので、胃の状態や腸内環境が悪化し易くなります。

その点「ごはん+具だくさんお味噌汁」は、日本人の体質にあった食事スタイルです。

脂質の割合も減りますし、しっかりごはんからエネルギーをとることで疲れにくい身体になりますよ。

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事 一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。 これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。 20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。 著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。