東京都生まれ。CVSの米飯商品マーチャンダイザーから米専門商社に転身し全国の米を食べまわる。自宅には電気炊飯器が無く、米は土鍋で毎日ガスで炊くと言うこだわり。好きな品種はササニシキ。好きなおかずはきゅうりの浅漬けと納豆。
ごはんで解決! ~「お米の力」が2024年のトレンドに?! 2024年03月04日
最近、とあるテレビ番組で「ごはん」や「お味噌汁」の特集を目にしました。共に、健康の為だけでなく美味しさも含めて、「ごはん」や「お味噌汁」は最強のものである・・・という内容でした。しっかりとごはんを食べ、お味噌汁を味方につけましょう!と長年伝えてきた私にとって、とても嬉しい内容でした。
カロリーの大きさより、何からカロリーを摂るかが大事
皆さんは、「痩せよう!」と思った時、まず何を気にしますか?多くの方が「カロリー」を気にされると思います。テレビコマーシャルなどを見ても「ゼロカロリー」や「カロリーオフ」といったPRをよくみかけますよね。ついつい「カロリーが高いもの=太りやすい」と思いがちですが、果たしてそうでしょうか?
そもそもカロリーとは、エネルギーの単位です。1㎉は、水1リットルを1気圧のもとで1度上げるのに必要な熱量と定義されています。
私たちの身体が健康に機能するためには、この熱量が必要不可欠です。そして、私たちはこのカロリー(熱量)を食事から摂取しています。カロリーを持っている栄養素は「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の3つ。同じカロリーでもどの栄養素からとるかで、体内での働きが変わります。カロリーの大きさだけを考え、「ケーキを食べる代わりにごはんを抜こう」と続けてみると、カロリーを意識して減らしている割には期待している効果がないのは、体内に蓄積されやすい脂質の割合が多く、身体を動かすエネルギー源になりやすい炭水化物が少ないからです。私たちの身体が、健康的に機能する為には、炭水化物60%程度・たんぱく質15~20%・脂質20~25%の割合で食べると良いと言われています。
実は「ごはん」は、太りにくい食材
このカロリーの内訳バランスから考えると、実は「ごはん」は太りにくい食材になります。ごはんの栄養素は主に炭水化物で脂質の割合は約2%ほどしかありません。それに比べて「パン」は、脂質の割合が25%程度。クロワッサンやデニッシュになるとカロリーの約50%近くを脂質から摂る事になります。パンに合わせておかずを組み合わせると、どうしても脂質の割合が高くなってしまいます。カロリーだけをみると、ごはんの方が一見高そうですが、カロリーの内訳(栄養素のバランス)をみると、ごはんは太りにくい食材になります。
つまり、太りやすい食材かどうかは、カロリーの大きさだけでは計れないのです。皆さんも、是非、カロリーの内訳に意識をしてみてください。