ごはんで解決! ~ストレス知らずになるために、食事を見直してみる 2022年04月04日

関東では桜の花も満開を迎え、いよいよ新年度が始まりますね。

大きく環境が変わる方もいらっしゃるでしょうし、自身に大きな変化がなくてもご家族の新たな門出や、仲間の異動により今までとは生活のパターンが異なる方もおられますよね。

新しい環境には、期待や不安がつきものです。しかし、その期待や不安によりストレスを感じる方が増え体調を崩される方もいます。そこで今回は、食事をきちんととる事で、ストレス知らずになり、やる気がわいてくる・・・というお話をしたいと思います。

 

腸には神経細胞が多くあり、脳にも直結しているという事を知っていますか?つまり、脳と腸には相関関係があると言われています。毎日しっかり食べ、便通も健やかな良い状態の腸内環境を保っていると、精神面も安定し、ストレスに強くなります。一方、食事をきちんと食べずに、噛まなくても良い物ばかり食べている人の中には、気持ちが沈み、鬱のような状態に陥ってしまう方もいらっしゃいます。

ストレスに強くなり、やる気がわいてくるようになるには、まずは食事をきちんととる事です。実際に私が食べ方をアドバイスして、食事改善した人の中には、「明るく前向きになった」「気力がわいた」と報告して下さる人たちが少なからずいます。私たちに備わっている「適応力」を高めストレス知らずになるには、「食を楽しむ気持ち」がとても大切です。

実際、いくつになっても元気な人は、しっかりとよく噛んで、モリモリ食べています。毎日、ごはんを美味しく、楽しみながら食べることは、人生の喜びでもあります。何かをしながら食べる「ながら食べ」や適当なもののつまみ食い、よく噛まずにささっと食事を終えてしまうことはありませんか?たまにであれば、そんな食事も問題ありませんが、適当な食事が続く事で、腸内環境も悪くなり、体調や心の状態までもが良くない方向に傾いてしまっては、とても残念な事だと思います。

忙しい時ほど、食事をおろそかにせず、きちんととるようにしましょう。それだけで、ストレスはグッグッと軽減します。そうは言っても、ストレスで食欲がわかない場合は、ごはんとインスタントでも構わないので温かいお味噌汁を召し上がってみてください。ごはんは、お味噌汁で流し込んでしまったとしても、大変粒が小さく消化の負担になりにくい優れた食材です。逆に、出来れば避けたいのは冷たいものです。また麺類もみなさんが思っている以上に消化機能に負担をかけ働きを鈍らせてしまう場合があります。腸の環境を整える為にも、消化に負担をかけない「ごはん」をしっかり食べる工夫を心がけてみてくださいね。

 

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事 一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。 これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。 20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。 著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。