ごはんで解決! ~胃腸の環境を整える 2023年05月31日

新緑がまぶしい季節を迎え、そろそろ梅雨の季節になります。今年は夏日や平年より寒い日など、気温差が激しく体調を崩されている方も多いようです。元氣でないと、しっかり食べる気力も生まれません。元氣でないと噛むことすら面倒になってしまう方もいらっしゃいます。でも、しっかり噛まないと胃腸の環境が悪くなってしまいます。今日は、胃腸の環境を整えるコツをお話します。

 

あなたは、早食いですか?

 

私は、色々な方と食事をする機会が多いのですが、ゆっくりしっかり食べている方にはなかなかお目にかかりません。早食いの方が多いな・・・という印象です。お仕事や家事に忙しく、ついつい早食いになってしまうのでしょうけど、早食いをしていると、噛まずに飲み込むクセがつきます。そうなると、食べものは消化されないまま胃を通過し、そのまま腸に入ります。未消化物は、腸内で腐食しやすく、腸内環境を悪化させるほか、腸壁を傷つけてアレルギーの原因になるともいわれています。

 

腸のなかには栄養を吸収するためのヒダが沢山あり、そのヒダの表面にさらに突起があります。これを絨毛突起といいます。絨毛突起は、効率よく栄養を吸収してくれます。また、そのヒダの間に、免疫細胞や神経細胞が多く存在しているので、栄養を吸収する以外にも重要な役割があるのです。咀嚼して胃腸の活動を活発にしていると、腸の中の絨毛突起もしっかり活動します。絨毛突起がしっかりと機能していると、免疫力がついて健康でいられます。ところが、断食などで食事を抜いたり、液体やサプリメントなどの消化吸収の努力を必要としないものばかりをとっていると、絨毛突起がラクをして働かなくなり、やがて小さくなってしまいます。そうなると、結果的に、栄養の吸収力が落ち、免疫力が落ちたりします。腸がしっかりお仕事できるような食事のとり方をした方が、身体が衰えず、高齢になっても健康でいられます。食事は内臓の運動の一種。是非、胃腸をしっかり使う食べ方を目指しましょう。

その為に、しっかり噛むことが必要になります。でも、難しく考える必要はありません。例えば・・・パンや麺類より、ごはんの方が意識せずとも噛む回数が増えませんか?細かく切った野菜より、大きな具材の方が無意識に噛む回数が増えませんか?私が日ごろ、ごはんとお味噌汁をおススメしているのは、無意識に噛む回数を増やしやすいからです。是非、ごはんの出番を多くして、しっかり噛むことができる食事をしてみてください。胃腸の環境が整い、身体も元氣になりますよ。

 

recommend管理人プロフィール

  • 埼玉県出身。お魚屋からお米業界に転身してはや約15年。 お米の全てを知り尽くす魚を捌ける営業マン。 娘たちが朝ごはんにパンを求めても、食卓から絶対ご飯を外すことはなく、ご飯を愛してやまない。 当サイト管理人として日本の米文化の繁栄と、埼玉西武ライオンズのリーグ優勝を心から願っている。 好きな品種はひとめぼれ。