疲れない体をつくるごはんの食べかた② ~心の疲れと食事の関係~ 2019年05月08日

「なんかやる気が出ない」

「何かをやるのが面倒になってしまう」

「気持ちが後ろ向きになって落ち込みやすい」

こんな状態のとき、怠け者でダメだなぁと自分にダメ出しをしたり、

性格だからしょうがないとあきらめがちになる人が多いのですが、

実は、このようなメンタルの部分も食事を見直すことで、変えられるかもしれません。

 

これまで、多くの方の食事サポートをしてきて実感しているのは、

食を変えると「体よりも先に、心が変わる!」ということです。

 

例えば、体重が減ったり、血液検査の結果に変化が出るのは、食事を変えてしばらく経ってからですが、

メンタルの変化は早い人で翌日、多くの方は1週間くらいで違いを感じるようです。

 

メンタルの落ち込みの背景には様々な要因がありますが、

影響が大きいののは、「疲れ」や「体調不良」です。

 

みなさんも疲れているときは、やることが面倒になったりしませんか?

体調が悪いと、機嫌よくニコニコできないし、不安感も出てきますよね?

 

逆に、体調がよく元氣だと、笑顔も出やすいし、

気持ちも前向きになって、やる気も出ますよね!

人間の感情は、案外シンプルで体調次第であるともいえるのです。

 

前回のコラムでお伝えしたように、

ごはんとおみそ汁中心のお食事は、疲れにくい体を作るのに最適です。

継続すると、体力がついて安定してきます。

 

さらに効果的にするポイントは、食べかたです。

お食事は栄養を摂ることだけでなく、胃腸や脳を刺激する活動でもあります。

その刺激によって、自律神経やホルモンバランスが影響を受けます。

刺激を与えるには、“そしゃく”つまり、噛むことが重要なんです。

しっかりかめる食事を選ぶこと。

だからジュースなどの液体やバナナやヨーグルトなどの柔らかいものではダメです。

ごはんも意識して良く噛んでくださいね。

 

食べかたとして、タイミングも大事。

多少の時間の前後はあってもいいのですが、1日3食を基本として、定期的に食べましょう。

特に、朝ごはんが体のリズムを作るのに大きく影響しています。

リズムが整うと、自律神経のバランスが良くなり、体調もメンタルも整ってきます。

 

また、ごはんとみそ汁の組み合わせは、「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」を増やすのにも効果的です。

セロトニンが増えると、イライラしにくくなり、感情が安定します。

逆に、セロトニンが不足すると、うつ病や認知症のリスクが高くなります。

心も体も元氣になって、幸せな毎日を送るためにも、食生活をちょっと振り返ってみてください。

ごはんとみそ汁という、身近な存在が案外すごい力を秘めていることを知ると、

日本人でよかったと感じるのではないでしょうか。

 

メンタルと食の関係について、興味ある方は、ぜひ本をご覧ください。

「疲れない体をつくる疲れない食事」(PHP研究所)

https://www.amazon.co.jp/%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BD%93%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E9%A3%9F%E4%BA%8B-%E6%9F%8F%E5%8E%9F-%E3%82%86%E3%81%8D%E3%82%88/dp/4569841945

柏原 ゆきよ先生プロフィール

  • 一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 一般社団法人 食アスリート協会 副代表理事 一般社団法人 日本こども成育協会 アドバイザー 管理栄養士

    4万人以上の食サポートの経験から、日本人の体質とライフスタイルに着目し、お米(雑穀米)を主軸に「しっかり食べて太らないカラダづくり」を目指す独自のメソッドを確立。 これまで多くのトップアスリートや企業経営者、モデルなどへ食生活サポートやアドバイスを行い、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌など多数のメディアに出演。 子どもから高齢者、女優やトップアスリートなど幅広いクライアントへの結果の出るアドバイスに定評がある。 20年におよぶ健康ブランディングの専門家として社員研修やメニュー開発、大人向け食育セミナーの監修、上場企業や全国の地方自治体と健康プロジェクトを推進するなか、「健康食育マスター講座」を主宰し、健康食育の専門人材育成にも力を注いでいる。 また、2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトにて、社員研修、メニューアドバイス、食育セミナーの監修などを行う。 著書は、『~ズボラな人に朗報!~食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など累計 10 万部を超える。 そのほか、食べてやせる具体策をお届けする無料メルマガ『おなかやせメール』も人気となっている。