環境にやさしい人気者 2016年07月21日

ひとめぼれはコシヒカリ・あきたこまちと並ぶ、日本の主要コメ品種です。発祥は宮城県ですが、1990年台初めまでは、同県ではササニシキが主要品種でした。しかし、1993年にササニシキは冷害により壊滅的に不作となってしまい、代わって台頭したのが、寒さに強いひとめぼれでした。

良品位に生育しやすいことから、宮城含めた東北地区だけではなく、日本最南部の沖縄県でも生産されておりコメ業界でもポピュラーな品種に成長しました。宮城県内でも不動の人気品種であり、同県にチームを持つ、プロ野球/楽天ゴールデンイーグルスやJリーグ/ベガルタ仙台との応援コラボ米としても度々採用されています。

そんなひとめぼれの中でもJA全農宮城グループのひとめぼれは「環境保全米」を推進しています。「環境保全米」は、宮城の豊かな水と土を美しく保ちながら、自然豊かな環境を守るために、農薬や化学肥料の使用量を半分以下に減らし、自然と人間の力をあわせておいしいコメを作るとの発想から生まれた環境配慮型のお米です。また平成27年産米はひとめぼれ生誕25周年を記念として、SMAPの香取慎吾さんに宮城のGM(ごはんマネージャー)に就任してもらい、JA全農宮城グループとして宮城ひとめぼれの拡販に力を入れています。

その影響もあり、スーパーマーケットの市販用の他、コンビニエンスストア等の業務用米でも非常に引き合いが多くなり、コメ関連事業者でも調達しにくい品種として更に人気が高まっています。

ご飯の品位については、生産量第一位のコシヒカリが一番粘りが強い印象がありますが、私自身は、ひとめぼれの方が粘りを強く感じ、冷めても美味しさは損なわないので、持ち帰りのおむすびやお弁当に適していると思ってます。