黄金の国の新しい風 2017年12月18日

先日、アップさせていただいたレビューの1つに県中地域にて生育されている「銀河のしずく」という品種がありました。岩手県オリジナルの新銘柄で28年産からデビューし、29年産から本格的に販路を広げているおコメです。その「銀河のしずく」も岩手県を挙げての品種なのですが、岩手県は更にもう1つ、2009年から長い月日をかけて開発した新たな品種を銀河のしずくに引き続き発表しました。それが今回ご紹介する「金色の風」です。

「金色の風」は主に県南部で栽培されており、『金色』は奥州・平泉の“黄金”とたわわに実った“稲穂”をイメージしています。『風』は岩手の豊かな“風土”を示しており、日本の食卓に新たな“風”を吹き込んでほしい、という願いも込めて名付けられています。米袋の真ん中のロゴマークは、一粒のおコメを金色の風が包み込むイメージを表現しており、風に舞う10の色は下記のようなおコメの美味しさを生み出す10のポイントを表しています。

紫:ハイテク(最新の科学技術を用いて開発)
橙色(右上):太陽(稲の成長を促す輝く太陽)
青:銀河(美味しいおコメを育む銀河の夜空)
空色(右下):空(澄んだ空気、爽やかに広がる青空)
緑:大地(元気な稲がすくすく育つ豊かな大地)
黄緑:肥料(美味しいおコメを育てる肥料設計)
水色(右上):水(清らかな水をたたえるたくさんの川)
オレンジ(右下):土(堆肥や稲わら等による土づくりの徹底)
ピンク:人(おコメ作りに関わる人々の愛情)
黄色:豊かな稔り(黄金色に輝く稲穂の波)

各ブランド米のロゴマークには、さまざまな意味があります。「金色の風」についても同様ですが、ロゴの詳細部分ひとつひとつに素晴らしい意味が込められており、県本部の“願い”や生産者の方々の“想い”がよく伝わるのではないかな、と感じましたので今回改めてご紹介させていただきました。

そんな「金色の風」の食味の特徴は、なんと言っても食べた瞬間に口の中に広がる甘みにあります。噛めば噛むほど豊かな甘みを感じられて、おコメ本来の味を楽しめます。程よい粘りと硬すぎず柔らかすぎないちょうどいい食感でバランスが良いおコメでもあります。個人的にはハンバーグや焼き魚といった、メインのおかずと一緒に食べるというよりは、まずはそのまま何もつけずに真っ新なおコメを食べていただきたいです。少し変化をつけたい場合は、海苔の佃煮や明太子などのごはんのお供をアクセントとしながら、コメ本来の甘みや深みを楽しんでいただくのもありかなと思います。

昨年デビューのさっぱり食味の「銀」に豊かな甘みの「金」が加わりました。
名前の通り、実力はトップレベルのおコメです。岩手の生んだ、最高水準の良食味米「金色の風」。
是非1度ご賞味ください。